投資を始めるにあたって、投資信託とETFのどちらを選べばいいのか迷っていませんか?
どちらも複数の資産に分散投資できる点は共通していますが、「購入方法」や「使いやすさ」にははっきりとした違いがあります。
そのため、自分の投資スタイルに合っていない商品を選んでしまうと、思わぬ手間やコストがかかる可能性もあります。
本記事では、投資信託とETFの違いをわかりやすく整理したうえで、それぞれのメリット・デメリット、そしてどちらが自分に向いているのかを具体的に解説します。
投資信託やETFの概要について解説
投資信託とは
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をまとめて、運用会社の専門家が株式や債券などに投資して運用する金融商品です。
投資信託の中には、数十〜数百の銘柄を組み合わせて運用するものも多く、1つの商品を購入するだけで分散投資ができます。
また、投資信託には特定の指数に連動する「インデックスファンド」と、市場平均を上回る成果を目指す「アクティブファンド」があります。
例えば、S&P 500に連動する投資信託では、米国の代表的な企業約500社で構成された指数の値動きに近い成果を目指して運用されます。
ちなみに、指数そのものは専門の会社が決めており、運用会社がライセンス料を支払っています。
このように、投資信託は複数の資産に分散投資しながら、専門家に運用を任せられる点が特徴です。
ETFとは
ETFとは、投資信託の一種で、証券取引所に上場している金融商品です。
通常の投資信託と異なり、株式のように証券取引所で売買できるため、取引時間中であればリアルタイムで価格が変動します。
このように、ETFは投資信託の特徴を持ちながら、株式と同じように市場で取引できる点が大きな特徴です。
投資信託とETFの共通点は?
ETFも投資信託も、運用会社が資金をまとめて株式や債券に投資し、個人では選びにくい銘柄や分散投資を代行してくれる金融商品です。
特にインデックス型投資においては、指数を目安に取っているため、比較的リスクを抑えた運用が可能になります。
ただし、運用の代行には手数料がかかるため、少額で短期間の売買を行うと相対的にコストが高くなります。
そのため、どちらも中長期で資産を増やすことを目的とした運用に向いています。
投資信託とETFの違いについて
投資信託とETFの大きな違いは、商品の中身というより「流通方法」にあります。
投資信託は証券会社などを通じて購入する金融商品で、1日1回算出される基準価額で取引されます。
一方、ETFは証券取引所に上場しており、株式と同じように市場で売買される仕組みです。そのため、取引時間中は価格がリアルタイムで変動します。
主な違いは、次のとおりです。
| 投資信託 | ETF | |
| 取引方法 | 証券会社経由 | 取引所 |
| 価格 | 基準価額 | 市場価格 |
| 最低投資額 | 100円〜 | 数千円〜 |
このように、投資信託とETFは似た仕組みを持つ金融商品ですが、取引方法や最低投資額などに違いがあります。
投資信託のメリットとデメリットについて
投資信託のメリット
投資信託は、ETFのように上場が必須ではないため、株式や債券、非上場株、不動産など、さまざまな資産に投資できる点が大きなメリットです。
また、小口積立がしやすく、運用会社が購入や売却を代行してくれるため、初心者でも迷わず投資を始められます。
さらに、証券会社の窓口やオンラインサポートが充実しており、困ったときに相談しやすい点も安心です。
投資信託のデメリット
投資信託は基準価額が1日1回しか算出されないため、急な相場変動時に思ったタイミングで現金化できない点がデメリットです。
また、非上場株や不動産などを含むファンドでは、中身や価格の算定が不透明な場合があり、リスクを把握しにくいこともあります。
ETFのメリットとデメリットについて
ETFのメリット
ETFは、株式と同じように証券取引所で市場価格で売買できる金融商品です。
そのため、信託報酬や手数料が投資信託よりも低くなる傾向があります。
また、多くのETFはインデックス運用であるため、運用コストが抑えられている点もメリットです。
さらに、ETFの対象となる株式や債券はすべて上場しているため、売りたいときに比較的自由に売却できる流動性の高さも魅力です。
ただし、上場しているとはいえ価格は市場の動きで変動するため、短期的な値動きには注意が必要です。
ETFのデメリット
ETFはリアルタイムで価格が変動するため、投資信託に比べて短期的な値動きの影響を受けやすい特徴があります。
また、毎月一定額を自動で積み立てる投資には、投資信託の方が手軽です。
ETFの場合は、場合によって手動で購入する必要があり、少し工夫が求められます。
初心者は投資信託とETF、どっちがいいの?
投資信託とETF、どちらにしても同じ指数に連動する商品を選ぶなら、運用成果に大きな差は生まれにくいです。
一概に「どちらが優れているか」ではなく、取引方法や使いやすさで選ぶのが現実的でしょう。
例えば、手間をかけずに自動で積立をしたい場合は、投資信託の方が運用しやすいです。
また、自分で売買のタイミングを日頃から見極めたい方、そしてよりコストを抑えたい方などはETFが運用に適しているでしょう。
投資信託やETFに関するよくある質問
投資信託はどこで買うのがいいか?
投資信託は、同じ商品を複数の証券会社が取り扱っている場合が多く、どの証券会社からでも購入できます。
例えば、S&P 500に連動する投資信託は日本国内でも複数のファンドが存在します。
基本的には指数に連動する仕組みのため、大きな値動きは似た傾向になりますが、信託報酬や販売手数料などによって実際の運用成績には多少の差が生じることがあります。
そもそも初心者は投資信託やETFなどの投資をするべきか?
投資には、投資信託やETF以外にも、国債や外貨預金、暗号資産、FXなどさまざまな種類があります。
例えば国債は、日本政府が資金を調達するために発行する債券で、比較的リスクが低い投資商品として知られています。
ただし、その分リターンは株式投資などと比べて低くなる傾向があります。
一方、FXは外国為替証拠金取引のことで、通貨の価格差を利用して利益を狙う投資です。
価格が短時間で大きく変動することも多く、初心者にはリスクが高い場合があります。
このように、投資にはさまざまな選択肢がありますが、分散投資ができる点や運用を専門家に任せられる点から、初心者には投資信託やETFが比較的始めやすい投資方法といえるでしょう。
限度額はあるのか?
投資信託やETFは、NISAを利用して投資することができます。
新NISAでは、年間最大360万円まで投資することが可能です。
NISAは、通常であれば投資の利益にかかる20.315%の税金が非課税になる制度です。
なお、この上限額を超えて投資すること自体は可能ですが、その場合は通常の課税口座での取引となります。

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